ひざの痛み２週間で改善！！膝の袋が原因の方編！？

神戸市兵庫区で開業しているあかり鍼灸整骨院の院長の香西です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は膝の痛みについて書かせていただきます。

【以下のようなことで不安な気持ちになっている方がおられるのではないでしょうか?】

普段あまり運動をしていなくて、歩くといっても買い物に行く程度。
最近、階段をのぼったり降りたりする時に、膝の内側に違和感がでてきて、日に日に痛くなり普通に歩くのでさえままならなくなってきた。
病院に行ったら「歳ですね、軟骨が減っています」と言われ、シップとヒアルロン酸の注射をしてもらう。
歩くと悪くなると思いたまにしか出かけなくなってしまった。
安静にしているのに膝の痛みは治らない！
もうこのまま痛みに耐えて生活をし、そのうち手術しなければいけないのではないかと不安になるのではないでしょうか？

このブログをご覧になる事で、膝が痛くなる原因と「２週間であっという間に痛みがなくなるセルフケア」をご紹介していきます。

手術なんてしたくない、階段を見るたびに気持ちが重くなり、ため息をついてしまうという方はぜひ最後までご覧ください。

【軟骨は痛くならない！？】

最近では「軟骨が減って痛みがでている」とよく耳にしますが、いくらゴリゴリ軟骨が削れても膝の軟骨そのものには痛みを感じる神経がありません。

ある実験で、膝の軟骨がすり減っていると診断された１００人の方に「膝に痛みはありますか？」というアンケートをした結果、８７人の方が痛くないと答えました。
つまり、軟骨が減っていても痛みを感じる人はごくわずかだということです。

【膝の痛みはなぜ起こるのか？】

膝の関節は骨と骨を包み込むように袋（関節包）で覆われています。
その袋は膝を曲げたり伸ばしたりした時に、骨がズレたりしないように、正しい位置にあるかどうかを判断するセンサーがあり、歩く時に真っすぐ足が前に出るように筋肉に指示しています。

そのため、何か膝に異常あった場合、敏感に反応してすぐに炎症を起こし、治そうとしてくれます。

その袋から軟骨に栄養をあたえる水（関節液）が出て、軟骨を丈夫に保っています。

水は血液とほぼ同じ働きをし、栄養を与えては袋に吸収され、また新しい水が入ってきます。このように循環することで若々しい軟骨を保っているのです。

しかし、膝をあまり動かさないと、水の循環が悪なります。
すると、栄養不足になり、軟骨がとてももろくなってしまいます。
やがて、軟骨の一部が欠けて、膝の袋に刺さり痛みがでてしまうのです。

【袋に刺さった軟骨はどうすればいい？】

軟骨がすり減るという事は、軟骨のかけらが袋に刺さる可能性があります。
ではなぜ８７人の方は袋に刺さらず膝痛にならないのでしょう？

答えはしっかり動かしているから！！

運動をすると血行が良くなり、膝の水を循環する事ができます。
水には軟骨に栄養を与えるだけでなく、欠けた軟骨を溶かす役割もあるのです。
ですので、軟骨が欠けると、膝の袋が反応して軟骨を溶かす成分を出します。
溶かすとすぐに吸収し、また栄養をあたえてくれます。

一時的に膝に水が溜まるのは悪い事ではなく、膝の袋に刺さった軟骨を溶かしたり、傷がついた部分に炎症が起こり治してくれているのです。
なので、痛みが少しあっても安静にせず、しっかり動かすことで血行を良くしてあげる事がとても大切になります。

【安静にすると最終的には・・・。】

痛いからと言ってあまり動かさず、安静にしていると膝の水は循環しなくなり軟骨が弱ります。

①安静にして血行が悪くなる
↓
②軟骨に栄養が不足しもろくなる
↓
③階段などで負担がかかり、軟骨が欠ける
↓
④欠けた軟骨が袋に刺さって痛くなる
↓
⑤痛いから安静にして血行が悪くなる

と悪循環になってしまい、最終的には欠ける軟骨すらなくなり、手術しなければ歩くことすらままならない状態になってしまいます。

【体操を続けることで・・・】

最後にお伝えする体操を行えば１日で痛みがなくなるという事はありません。
なぜなら、血行が良くなってから、袋に刺さった軟骨を溶かすのに時間がかかるからです。

なので、最低でも２週間は続けなければなりません。
しかし、続けることで

①体操をして血行を良くする
↓
②袋に刺さった軟骨を溶かし吸収
↓
③袋から栄養たっぷりな水がでる
↓
④軟骨が丈夫になり欠けない
↓
⑤手術しなくても普通にあるける

このような好転反応が起こり、自分の力で膝を守る事ができ、痛みが徐々に軽減していきます。

【２週間で痛みがなくなるセルフケア】

①ひざの軟骨に栄養をあたえる脚上げ体操

床に寝て片足を立て、伸ばした方の足を床から10センチほど５秒間上げる。これを片足20回ずつ繰り返すだけです。

無駄にキレイな足(笑)

 

②ひざ裏タオルハサミ体操

床に座って太ももの裏に丸めたバスタオルをはさみ、５秒間締め付ける

（痛みが強い場合は無理しないでください）これを20回。２週間続けると痛みが軽減していきます。

③足踏み

歩くと痛い程度の場合は、いすの背につかまって、足踏みを100回。

「そんな体操を２週間も続けるの無理」という声が聞こえてきそうですね！
しかし、考え方を変えれば「２週間体操を頑張れば、手術しなくていい」ということです。

手術をしても痛みや腫れが強くでるかもしれない、イチかバチかの手術をするか。
２週間頑張って普通に生活するかです。

※注意（やってはいけない事）

一番やってはいけない事は、痛いのを我慢して冷や汗を流しながら、階段をのぼったり降りたりを必要以上に繰り返すことです。

これをすると、今現在、軟骨がもろい状態でしたら、軟骨が欠けてしまう原因になってしまうので絶対に無理はしないでください。

しっかりとトレーニングをするのは、軟骨の状態と、痛みが軽減してからですのでしっかりと段階的に膝をいたわりましょう。

「自分だけだと不安」や「膝が曲がらなくて痛い」など、膝の症状には色々ありますので、体操をしてみてもまだ痛いという方は、他に原因がありますので気軽に連絡してください。

監修 : 国家資格  柔道整復師   

           香西  良亮

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